無題

クリアごセーブ

PS4版DQ10オフラインにて、ゲーム内機能として搭載されている8種類の「しばりプレイ」を全て同時に有効にした状態でゲームクリアを達成しました。
全キャラレベル39で揃えましたので、育成も標準的な攻略レベル(レベル40代後半~50前後)より抑えめとなっております。

そんなしばりプレイですが、ただただ制約が増えるだけでトロフィーや称号など得られるものはなにもないという自己満足系コンテンツであることもあり、解説する記事などが本当に少ないのが切ないので、攻略者の視点で雑感を少し書いてみたいと思います。


防具を装備できない(やばさ:★★★- -)

防具だけでなくアクセサリも装備不可となります。
ストーリーが進めば進むほど敵の攻撃力も絶望的に上がっていくため、防具が装備できないことによるしゅび力の差は正直気にならなくなります。
マヌーサやスーパースターのボディーガードで回避する戦い方を採用すると余計に関係なくなります。

フウラワンパン

※ラスボス戦で最大HPの2倍以上のダメージを受けてワンパンされるフウラちゃん。防具ありなしなどもはや関係ない領域でした。

 

アクセサリが装備できないことによって、状態異常の耐性を得られなかったり、ドロップ率増加の恩恵などを得られない点は明確なデメリットとして挙げられます。
最終的になんとかなったのでなんとかなるのですが、ステータス異常をあえて受けたりキラキラポーンで回避する手間を考えると、耐性持てたほうが安定するのは間違いないです。

特定の職業クエストが進められないのも難しいところ。
今のところ確認出来ているのは
「試練のバングルが装備できないのでバトルマスターの転職クエストがクリア不可」
「サフランハットが装備できないので魔法使いクエスト3話が進行不可になり、4話に進めないことから魔法使い必殺技習得不可」
の2点となります。

しばりプレイの攻略達成だけを考えれば致命的ではないのですが、
いろんな職業を並行で育て、全職業で利用できるスキルやステータスアップを集めて主人公の強さを高めていくDQ10の育成モデルに少なからず噛み合わない部分が出るので、そこを割り切れないと楽しめない制約となります。

 

楽な戦いは経験値なし(やばさ:★★- - -)

「格下の敵から経験値得られない」という字面だけ見ると、弱い敵から経験値得られないだけであればそれほどでも?と思うのですが、思わぬところに影響が発生しています。  

なんと、野良もコインボスも関係なく、メタルスライム・メタルブラザーズ・はぐれメタル・メタルキングのいわゆるメタル系は全部格下判定らしく、こいつらから一切経験値をもらえなくなります。
なんでやねん。

今回はレベルを上げまくって圧倒的な武力で殴り倒すプレイングは行わなかったのですが、味方を戦闘不能にしたまま主人公だけレベリングしたいときにメタキンコインを利用できなくて、非常にめんどくさい想いをしました。

ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オフライン_20220928030354

メタキン軍団倒したのに経験になりません。
コインボスは許してほしかった。

 

消費MPがすべて2倍(やばさ:★★★- -)

読んで字の如くそのままです。2倍です。
2倍状態でしかプレーしたことないので通常状態がどんなものなのか感覚がないのですが、消費MPが2倍という状態は、MP管理にかかる負荷は倍以上になると考えて良いです。

マイユの主要スキルとなる「せいけん爆撃」を一例にしてみます。
・せいけん爆撃は消費MPは16
・フウラの「まりょくの風」を使っておけば毎ターンMP5回復する
→つまり、まりょくの風がかかっている状態では1ターンあたり11ずつMPが減っていく
→「けんじゃのせいすい」1個でMP70回復できるので、
けんじゃのせいすい1個あたりせいけん爆撃は約6回使用できる。

フウラのまりょくの風はとても有用なので、習得後は基本的にずっとかけっぱなしで戦闘を進めていくことになるのですが、それ込みで考えるとけんじゃのせいすい1個あたりせいけん爆撃は6回使用できる計算になります。

これがMP消費倍化していない通常状態だとどうなるかといいますと、
・せいけん爆撃消費MP8
・ターンごとのMP回復が5なのでで1ターンあたりのMP減少が3
→けんじゃのせいすい1個で23回分のせいけん爆撃が賄える。

となります。実に4倍差ですね。

マイユやヒューザなど火力の高いスキル持ちのキャラは最大MPが低い傾向にあり、早い段階からけんじゃのせいすい大量消費は当たり前になってくるので、
後述するけんじゃのせいすい、およびけんじゃより上位のMP回復アイテムの大量調達が非常に面倒な件と組み合わさると、なかなかに厄介な制約となります。

主人公がやられたら全滅(やばさ:★★- - -)

これに関しては話はシンプルで、
「仲間が増えて戦闘メンバーが5人以上になったら主人公は使わない」
が対策となります。血も涙もない。

最終戦だけはどうしてもスーパースターを引っ張り出す必要が出てきたため、その戦闘のみピンポイントで表に立ってもらいました。

すべての敵が強くなる(やばさ:★★- - -)

きちんとした計測をしたわけではないのですが、極限に掲載されている痛恨持ちのダメージ範囲と自分が受けたダメージの比較などいくつかの要素から判断するに、
「各ステータス20%程度増加しているのか?」と推測しています。
1.5倍とか2倍とかそんな極端な伸びではないですが、ちょっと増えている感じ。

致命的な差異ではないですが、防具なしとかの制約を抜きに考えてもちょっと強めだなと感じるボス戦がところどころありました。

 

逃げられない(やばさ:★- - - -)

・シンボルエンカウント制なので雑魚戦の回避が容易である
・戦うつもりないの雑魚と当たってしまっても、戦闘中にさくせんから「あきらめる」を選択することで自発的に即全滅が可能
・全滅後の復活地点もオートセーブ地点(ダンジョン入り口など)を選択できリスタートも快適

以上より、あまりデメリットを感じない制約でした。

必殺技はテンション100消費(やばさ:★- - - -)

今回のプレーではレベルを39までしか上げなかったこともあり、レベル習得の必殺もスキルパネル習得の必殺もほとんど利用することがなく、必殺技に頼る局面というものが全く訪れなかったので、全くと言っていいほどデメリットを感じなかった条件でした。

ヒューザの敵全体会心確定必殺がメタキン軍団に有用だよとかそういう話は見かけましたが、このしばりプレイではそもそもメタキン狩っても経験値0・・・

しばりプレイなしでのプレー経験があると、窮屈に感じるものがあるかもしれないですね。

使う道具の持てる数を制限(やばさ:★★★★★)

「消費アイテムの所持上限が10個になる」というのが、この条件に伴う制約となります
薬草類や聖水類の戦闘中の使用アイテムだけではなく、「おもいでのすず」「おたからさがしのすず」などの移動中限定の使用アイテムも対象となります。素材については制約ありません。

正直なところ、戦闘に持ち込めるアイテムの数に制約が発生する事そのものは障害になりません。
各種やくそう類、聖水類、せかいじゅのしずく、せかいじゅの葉を各種10個フルに持ち込んでアイテムが足りなくなる、という局面は発生し得ないためです。
この制約の厳しさは戦闘シーン外にあります。

まず1つ目。
様々な景品があたり冒険を手助けしてくれる宿屋併設のふくびき所ですが、
アイテム所持制限がかかった状態ではまともに「10連ふくびき」を引くことが出来ません。

当選アイテムの中に「元気玉」「せかいじゅの葉」「メタルな香水」「まほうのせいすい」「まほうの小ビン」と実に5種類も消費アイテムが存在しており、どれかのアイテムを1個でも所持していると10連引くことを止められてしまいます。
オフライン版はアイテム預かり所の機能が削除されているため、該当アイテムを全部投げ捨てるか売り払うかしないといけなくなります。いみねー

そのため、ふくびき所を利用するとなると、当選する可能性がある消費アイテムを9個以下に保ちつつちみちみ1枚ずつふくびきを引く必要があります。本当に面倒くさいです。

ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オフライン_20220925131134

・4等以下のアイテムのせいで10連引けない
・装備禁止の条件では迷宮コインはほぼ意味をなさない
・メタキン軍団コインは経験値得られない。
・ゴルスラ軍団コインだけは有益ですが、2等のメタキンコインより当選率低くね?
(筆者はメタキンは数個当たる間にゴルスラ1個しかもらえてません)
ふんだり蹴ったりとはこの事。

2つ目。れんきんがまの使用がとてつもなく面倒になります。

本作ではMP回復のアイテムは、最上位のエルフののみぐすりを除くアイテムは全部まほうの小ビンから生成することが出来ます。
・まほうの小ビン3個→まほうのせいすい1個
・まほうのせいすい3個→けんじゃのせいすい1個
・けんじゃのせいすい3個+まほうのせいすい6個→ようせいの霊薬1個
・ようせいの霊薬1個+けんじゃのせいすい3個+まほうのせいすい5個→せいれいの霊薬1個
というレシピとなっています。

ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オフライン_20221012234640

私の計算が間違っていなければ、
・まほうの小びん9個→けんじゃのせいすい1個
・まほうの小びん45個→ようせいの霊薬1個
・まほうの小びん87個→せいれいの霊薬1個 という換算レートになります。

なのですが、当然ながら10個までしかアイテムを持ち歩けないため、
比較的容易に準備できるけんじゃのせいすいの場合でも、錬金釜で10個揃えようと思ったら
「道具屋で小ビン9個購入→まほうのせいすい3個生成→けんじゃのせいすい1個生成」を10往復行う必要があります。更に上位のアイテムを作ろうと思ったら手間は何十倍にも膨れ上がります。

もっとも安価に調達できる手段なのでやるしかないのですが、戦闘に持ち込める数は10個で良いから移動中は上限なしで持たせてほしい、せめてふしぎな鍛冶で不足アイテムを鍛冶画面から直接購入できるように錬金画面で小ビンを買わせてくれないかと何度思ったことか。

更にいうと道具屋から小ビンを調達する部分にも、しばりプレイ特有の難点がございます。
本作のふくびきけんは、購入金額500ゴールドごとにふくびきけん1個が進呈されるルールなのですが、
小ビンは1個50Gでの購入となるので、れんきんがまで消費した9個だけを調達しようとすると購入金額が450Gとぎりぎりふくびきけん条件に届かないので、
ふくびきけんが欲しければ「1個余っている小ビンをまず売却」→「改めて小ビンを10個購入」というムーブを毎回毎回やる必要が出てきます。かったるいの一言に尽きます。

ふくびきけんは最低でも小ビン1個の当選が保証されているので、ゴールド的な損得だけ考えると小ビン1個売って10個買う手口はやらない手はないのですが、面倒臭さ半端ないです。

色々と語ってきましたが、最後に触れたアイテム所持制限の制約に伴っての戦闘外の不便さが、後になればなるほど重くのしかかってくるプレイでした。
戦闘以外の部分で苦労させられて作業量増やされても面白みないなあ、とにかく疲れたなぁというのが終わってみての感想となります。